今回は『7つの習慣』著者・コヴィー博士が残した
「リーダーシップ組織編」の集大成と言える著作
『第8の習慣』についてご紹介します。
500ページを超える大著『第8の習慣』の
最重要キーワードは、
自分の「ボイス(内面の声)」です。
『第8の習慣』を一言で言うならば
自分自身が、自らのボイスを発見し、
周りの人が、その人自身のボイスを発見できるよう
インスパイアしていく、という習慣になります。
では、
自らの「ボイス」を見つける上で
「必須の要件」とは何か。
それは「人のニーズに応える」
「偉大な貢献をしていく」こと。
あなたの周りにいる、誰かしら困っている人に
貢献していくことで、自分自身の本当の才能や
本当の情熱、本当の使命、本当の可能性が広がる。
こうした行動や経験を通じて
自分自身が本当に成すべきこと、つまり
自分の「ボイス」が見つかると言うのです。
自分の夢や願望を叶えるため
あるいは自分が稼ぐために顧客を獲得し
クライアントのニーズに応えていくことは、
自己実現に繋がるかもしれません。
あるいは、自分の夢を描き、願望を語り
モチベーションを高めて最大限の成果を発揮する。
それは「自己実現」に繋がるかもしれません。
しかし、
自分の「限界」を超えることはできず、
自己超越が果たされることはなく、
本当の「偉大な可能性」は開かれないと言うのです。
『第8の習慣』とは、
「自己超越をもたらす習慣」と言えます。
自分の限界や自己実現を超えて、
自分独自の貢献「為すべきこと」に気付く。
それこそが
自らのボイスを発見することです。
そして、他の人がその人自身の
ボイスを見つけ出せるよう
影響を与えられる人間になること。
ここまでが「第8の習慣」であると
コヴィー博士は述べているのです。
ボイスとミッションは、似ている概念ですが、
明確に異なる点がひとつあります。
コヴィー博士は、『7つの習慣』では
原則や考え方を体系的に説く一方で、
ミッションは自由であり、
何一つとして「必須項目」は、述べていません。
ところが『第8の習慣』では
自分のボイスに従って生きることを
「必須」であると書き遺しているのです。
その「ボイス」に従ってこそ
偉大なる才能や、
無尽蔵の情熱、
無限の可能性など、
こういった扉が開かれていく。
ビジネスのため、効率よく稼ぐためだけではなく
顧客への貢献や、
自分の人生、生命をかけて事業に取り組む。
その領域に到達すると、当然ながら
他の人の追随を許さないオリジナリティが
自ずと発揮されていくのです。
「後世に遺したいと思えるプロジェクトに、
自分の経験・才能・情熱・時間を捧げていく」
私や、弊社(有)ルネサンスジャパンの
すべての活動は、このテーマに集約されます。
この「ボイス」に基づいて、
『7つの習慣アカデミー協会』を発足しました。
「LIving the 7 habits」つまり
「7つの習慣」を知識として知る、学ぶ
と言ったレベルではなく、
実践者・体現者として
生きる人を増やしていくこと。
7つの習慣の叡智を伝えて、
幸せな人を増やしていくこと。
これが私自身にとって大きなチャレンジであり
「ボイス」に従って生きた結果
もたらされた一大事業だったと感じています。
今回はここまでです。
何かのヒントになれば幸いです。