【創業秘話】自らの「ミッション」を再定義する
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一般社団法人7つの習慣アカデミー協会などの
教育事業のプロデューサー
斎東亮完(さいとうりょうかん)です。
2025年、1月21日に、法人設立20周年を迎えました。
ご縁ある皆様のお陰です。心より感謝申し上げます。
節目として、
私が今までプロデュースに携わってきた
様々なプロジェクトについてご紹介していきます。
今回は、私が自分自身の
「パッション」に目覚めた時の
エピソードをご紹介していきます。
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前回のメッセージでもお伝えした通り
私は『7つの習慣』を日本語に翻訳し
フランクリン・コヴィー・ジャパンを創設した
ジェームス・スキナー氏と共に仕事をしました。
ジェームス・スキナー氏との仕事は
大変ハードでしたが、やりがいも大きく
私にとって大きな経験になりました。
そして、このことが後々の私にとって
大きなご縁に繋がっていったのです。
2012年7月16日は
『7つの習慣』の著者である
コヴィー博士の命日です。
その年には、世界中でコヴィー博士の
お別れ会が開かれました。
ジェームス・スキナー氏とのご縁もあって
この会に参列させていただきました。
その時、フランクリン・コヴィー・グループの
新規事業開拓の担当者から、こんな依頼を受けました。
「『7つの習慣』を用いた個人向けの事業を
共に展開してもらえませんでしょうか?」
当時、『7つの習慣』はBtoB、つまり
企業を中心とした法人研修を展開していました。
それは素晴らしいコンテンツであり
世界160カ国以上で提供されていたのです。
私も教育事業のプロデュースに関しては
プロフェッショナルです。
そして『7つの習慣』が
どれほど素晴らしいコンテンツであるかも
重々承知しています。
しかし、法人向け研修が完成されているだけに
それをBtoC、個人向けにデザインし直し
作り変えて提供することの難しさと、
その講座に要求されるクオリティの高さは
容易に想像がつきました。
「大変に違いない!」と思い、
やんわりとお断りしました。
それから数年が経ち
私が立ち上げたルネサンスジャパンが
10周年を迎えることになりました。
そう、今から10年前のことです。
ご縁のある方々にお集まりいただき
創業10周年記念式典を開催した時のこと。
私は今までの感謝と、そして私自身の
これからのビジョンを語る場を設けました。
これから、私(斎東亮完)は何をしていくのか。
どのように自らの生命を使っていくのか。
発表まで悩みに悩み、考えに考え抜きました。
式典は2014年の12月に開催したのですが
それはちょうど伊勢神宮の「式年遷宮」が行われる
タイミングと重なっていました。
当時の私は41歳。次の式年遷宮が行われる年に
私は61歳になっていると考えた時、こう感じました。
「次の式年遷宮までに、自分がやりたいことや
新しいチャレンジを、悔いなくやっておこう」
そう思うと私の中から
何か新たなプロジェクトを立ち上げたいという
気持ちが湧いてきました。
新しい、一大プロジェクトを立ち上げ
軌道に乗せるとすると、経験則的に3年はかかる。
となると、20年で新たに立ち上げられるのは
恐らく7本くらいだろう。
自分の残りの人生で、あと7つだけ
プロジェクトを実行できるとするならば、何を選ぶか?
そう考えていくと、結論が出ました。
「自分が生きているうちに関わるプロジェクトは
自分が死んだ後の
次世代にバトンを繋ぐもの」
もちろん、何が後世に遺るものか、
遺したいものが、実際に遺るかどうかは
自分が死んだ後のことは、わかりません。
しかし、「後世に遺る可能性があるもの」
「遺したいと思えるプロジェクト」を手掛けると
心に決めたのです。
これはまさに、前回のメッセージで
書いていた
「パッション・情熱」の発露です。
重要な使命感やビジョンから生じる
「パッション・情熱」で、生きているのが、
超一流の人と、多くの人の
決定的な違いの一つであり、
自分の情熱にしたがって、
「自分の人生をかけて成すべき事業はこれだ」
と肚をくくることができたとすれば、
「偉大な道」が開かれていくことを、
たくさん、目にしてきました。
そこから目を背けると、不完全燃焼の道が待ち受けていることも、
たくさん、目の当たりにしてきました。
次は、自分が勝負をかける番だと思い、
自分の情熱や、使命感に沿って、大きな決断を下し、
お世話になっている方々の前で、発表をしました。
・・・そして、数ヶ月後、私は思わぬ形で
新しい、一大プロジェクト立ち上げに
参画することになります。
まぎれもなく、運命が大きく動き、
人生最大のプロジェクトが
始まることになりました。
このお話は長くなりますので、
次回、紹介させていただきます。