稲盛和夫氏は、「京セラ」「KDDI」の創業者であり、日本航空(JAL)の経営再建を成し遂げた超一流経営者です。

 

実は稲盛和夫氏の経営哲学と『7つの習慣』には、多くの共通点があります。

 

この動画シリーズでは、

稲盛氏の著作を一冊取り上げ、稲盛経営哲学について『7つの習慣』から見た解説を加えることで、

『稲盛経営哲学』も『7つの習慣』も相乗効果的に学びが深まることを目指しています。

 


 

今回ご紹介する一冊は『生き方』(サンマーク出版)です。

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今回の動画では、『生き方』の前半部分について解説されています。

 

この『生き方』のテーマは、一言で言うならば、

人間は「どんな目的を持って生きるか」です。

 

稲盛氏は本書の中で、

人間が生きる目的を「心を高めること」

言い換えれば「人格を高めること」であると言います。

 

稲盛氏が考える「人格」とは先天的に持っている「性格」後天的に身につける「哲学」合わせたもの、

すなわち、「人格=性格+哲学」と表現します。

ここにも、『7つの習慣』との共通点を見て取ることが出来ます。

 

『7つの習慣』において、コヴィー博士はこのように書きます。

実りのある人生には、それを支える基本的な原則があり、それらの原則を体得し、自分自身の人格に取り入れ内面化させて初めて、真の成功、永続的な幸福が得られる

 

誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制・・・。

 

まるで親が子に教えるようなシンプルかつプリミティブな「哲学」あるいは「原理原則」に基づくことこそ、

経営において重要なことである、と稲盛氏は語るわけです。

 

27歳で京セラを創業した稲盛氏。

 

それまでは技術者だった稲盛氏がさまざまな経営判断を下すのは、

決して簡単なことではなかった、と後にご本人が振り返っています。

では、何を判断基準としたのか。

 

それこそがまさに「原理原則」。

正しいことを正しいままに貫いていこう」ということでした。

 

つまり、

会社の業績を上げるのも、自分の人生を幸せにするのも「人格」を高めることで実現する

ということなのです。

 

これを稲盛氏もコヴィー博士も共通して重要視していることです。

この「原理原則」に基づいた経営判断を、稲盛氏は終始貫きました。

 

稲盛氏が創業した第二電電が、複数の通信事業者と合併し、KDDIが誕生する際のこと。

それぞれの企業の利害関係やメンツ、誰が責任を取るのかなど難しい判断を迫られる場面もあったのだそうです。

 

しかし、稲盛氏は「原理原則」に従いました。

 

企業の目的は何か。

企業は「人の役に立つ・貢献すること」

これこそが真の目的である。

 

そうだとすれば、利用者に優れた製品・サービスを提供することが原理原則であると考えたと言います。

 

そこで、合併を予定していた複数企業のうちで

最も経営基盤が安定し順調に業績が伸びていたKDDIが、イニシアチブを取り、いち早く成果を出すことで

顧客を満足させる商品・サービスを提供することが出来たのです。

 

『7つの習慣』日本語訳の副題は「人格主義の回復」です。

 

人間個人の人生はもちろん、会社経営においても「人格主義」を貫くことが成功の鍵である。

 

このことを稲盛氏の著作『生き方』から、改めて学ぶことができると思います。

 

ぜひ、こちらの動画もご参照ください。



■「生き方」前編

 

動画では、

7つの習慣アカデミー協会 認定コンサルタントであり、

鹿児島大学「稲盛アカデミー」で生前の稲盛和夫氏から直接指導を受けた

廣瀬公尚さんが解説を担当してくださっています。

 

 

一般社団法人「7つの習慣アカデミー協会」認定コンサルタント 廣瀬 公尚(ひろせ まさなお)

鹿児島大学「稲盛アカデミー」で、生前の稲盛和夫氏から直接、指導を受ける。
その後、盛和塾所属経営者の人材育成研修会社で人材育成マネジメントに関するコンサルティング、コーチング、研修提供を10年以上担当する。

「7つの習慣アカデミー協会」代表理事・斎東亮完と出会い、法人研修講師、協会認定コンサルタントとしても活躍中。

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