今回ご紹介する 稲盛和夫さんの著作

『誰にも負けない努力』(PHP研究所)

https://www.amazon.co.jp/dp/4569842518

 

「努力しなければ、企業は衰退する」
稲盛さんはそう考えておられました。

 

そして、経営者やリーダーが取り組むべき
努力とは何か?という疑問については

 

「心のレベルを高める」ことであり、
「人格を高める」ための努力をすべきだと
本書で説いておられます。

 

それは『7つの習慣』の著者である
コヴィー博士も同じ考えでした。

 

今回は、コヴィー博士が考える
「人格を高める」努力の方法について
ご紹介していきましょう。

 

稲盛さんが「心のレベルを高める」
「人格を高める」ために、何をされてきたか。

 

それは「良いと思った本を繰り返し読む」こと。

 

この考え方を自分のものにしたい、と
思った本を、繰り返し繰り返し読む。

 

そうすることで、頭では理解していたけれども
出来ていなかったと反省する。

 

あるいは、もっとこういうことが
できるんじゃないか、と考える。

 

繰り返し反省して自分に落とし込むことを
ずっとされていたのだそうです。

 

一方で、コヴィー博士が
取り組んでこられたことは
どのようなことだったのでしょうか。

 

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稲盛さんの事例を
『7つの習慣』で読み解くと
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コヴィー博士は『7つの習慣』の中で
次のように書かれています。

 

「私の場合は毎日聖書を読み、祈り、
瞑想することが精神の最新再生になっている。
聖書が私の価値観をなしているからである」

 

稲盛さんが「これは」と思う本を
繰り返し繰り返し読んでおられたのと同様

 

コヴィー博士は、聖書を繰り返し
読んでいるというのです。

 

そして、瞑想を通じて自分を顧みたり、
自分の行動を反省したり、エネルギーを注入する
そういった時間を作っておられたのでしょう。

 

稲盛さんは、自分がやったこと、選択したこと
決断したことを振り返る時間を作っていた、と
書籍の中で書かれています。

 

毎日寝る前に、自分の心を静かにして
今日一日を振り返ってみるという習慣を
お持ちだったといいます。

 

これはコヴィー博士が瞑想を習慣にしていたのと
よく似ていると思います。

 

努力をするためには
ただ日々同じことを繰り返すのではなく
質の高い行動ができたのか、

 

あるいは自分が大切にしている価値観や考え方に
沿った選択ができていたのかを顧みる。

 

そうすると、やはり至らない部分が
そこかしこに出てくるものでしょう。

 

こうした反省の機会があるからこそ
「今日はもっとこう工夫してみよう」とか
「次はこういうやり方をしてみよう」など
やり方が変わり、レベルが上がっていく。

 

『7つの習慣』の表現を借りるならば
刃が研がれていくことに繋がるでしょう。

 

いかがでしたか。

 

稲盛さんもコヴィー博士も
ただ漫然と努力するのではなく
自分を顧みて、反省の機会を持って
改善を繰り返してきた。

 

そうして心のレベルを上げ
人格を高め続けてきたのではないでしょうか。

 

それでは、今回はここまで。

 

次回もまた稲盛さんの著作を読みながら
『7つの習慣』の考え方を基に紐解く動画を
ご紹介していきます。

 

ぜひ、お楽しみに。

 

 

■「稲盛和夫の誰にも負けない努力」vol.8

一般社団法人「7つの習慣アカデミー協会」認定コンサルタント 廣瀬 公尚(ひろせ まさなお)

鹿児島大学「稲盛アカデミー」で、生前の稲盛和夫氏から直接、指導を受ける。
その後、盛和塾所属経営者の人材育成研修会社で人材育成マネジメントに関するコンサルティング、コーチング、研修提供を10年以上担当する。

「7つの習慣アカデミー協会」代表理事・斎東亮完と出会い、法人研修講師、協会認定コンサルタントとしても活躍中。

暖かい人柄と、豊富な人材育成研修の経験から、管理職研修、新人研修などの階層別研修から、企業理念・教育制度・人事制度構築などをすすめる、「人づくり」の専門家です。

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