今回のテーマは、稲盛和夫著『働き方』(三笠書房)1回目です。

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サブタイトルとして

「なぜ働くのか」

「いかに働くのか」

という文言が添えられています。

 

今回は、この『働き方』をテーマに,

「稲盛経営哲学」の実例訓「7つの習慣」の原則ご紹介していきます。

 


 

「我々が働く目的は何か?」

「何のために我々は働くのか?」

 

本書では、この問いに対する稲盛氏なりの「答え」が示されています。

 

稲盛さんは、我々が働く理由を人格を磨くため」とおっしゃいます。

言い方を変えると、仕事とは、我々が心を高め、人格を磨ける修業の場

それこそが働く場であり、人間性、あるいは人格を磨くことでいい仕事ができる、という循環が生まれていく。

 

そう、稲盛さん説いています

 

そして、稲盛さん

「天職とどうすれば出会えるのか?」について本書の中で説明しています。

 

稲盛さんは、天職とは

「出会うもの」ではなく

「創り出すもの」だといいます。

 

また、充実した人生を送るには

好きな仕事をするか、

 

もしくは

仕事を好きになるかの

どちらかしかないというのです。

 

しかし、好きな仕事を自分の仕事にできるのは、極めてレアケース。

 

それならば、

自分が好きな仕事を求めるよりも、与えられた仕事を好きになる。

ここから始めようと説くのです。

 

これは、稲盛氏自身の体験から導き出された結論です。

 

稲盛さんは1955年、大学卒業後に、京都にあった松風工業という会社に就職しました。

稲盛さんが就職をされたのは、日本全体の景気が悪く、いわゆる「就職氷河期」と言われている時期でした。

 

 

稲盛さんは大学の恩師の紹介で、松風工業に入社します。

 

当時の松風工業は、不景気の影響もあり、経営状態が芳しくない状態。

若かりし頃の稲盛氏は、愚痴、不平不満を漏らします。

そして、新入社員たちはどんどん退職。

 

稲盛さんも半年経った頃に、退職することを決意し、自衛隊に入隊しようと決意します。

そこで、自衛隊の入隊試験のため、実家に戸籍抄本を送ってほしいと頼むのですが、届く気配がない。

 

確認してみると、お兄様が戸籍抄本を送るのを拒否していたのです。

 

「恩師から紹介してもらった会社を半年やそこらで辞めるのはありえない」

これが、お兄様の言い分でした。

 

稲盛さんは、もうこの会社でやっていくしかなくなりました。

 

そこで、稲盛さん

「心の持ち方」を変えるしかない、今の仕事を好きになる努力をしよう

こういう考えに行き着いたと言います。

 

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稲盛さんの事例を

『7つの習慣』で読み解くと

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「7つの習慣」で言えば、これこそまさに「パラダイムシフト」。

 

自らが「主体的」になって、「モノの見方を変える」こと。

それこそが「天職」と出会うために必要なことなのです。

 

とはいえ、目の前の仕事を好きになれないから困っている・・・

という方も中にはいるかもしれません。

 

その対策については、実は動画の中で解説されています。

 

ポイントは「7つの習慣」で語られる「愛は『動詞』である」ということ。

詳しい解説は、ぜひ動画をご覧ください。

 

それでは、今回はここまで。

次回も引き続き『働き方』を紐解き、稲盛経営哲学と「7つの習慣」を解説していきます。

何かひとつでも、ヒントになれば幸いです。

 

今回の動画は、こちらから。

■「働き方」前編

一般社団法人「7つの習慣アカデミー協会」認定コンサルタント 廣瀬 公尚(ひろせ まさなお)

鹿児島大学「稲盛アカデミー」で、生前の稲盛和夫氏から直接、指導を受ける。
その後、盛和塾所属経営者の人材育成研修会社で人材育成マネジメントに関するコンサルティング、コーチング、研修提供を10年以上担当する。

「7つの習慣アカデミー協会」代表理事・斎東亮完と出会い、法人研修講師、協会認定コンサルタントとしても活躍中。

暖かい人柄と、豊富な人材育成研修の経験から、管理職研修、新人研修などの階層別研修から、企業理念・教育制度・人事制度構築などをすすめる、「人づくり」の専門家です。

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